タイで運転免許証を取得する
タイは車社会です。バンコクはタクシーや公共交通機関、GRABなどの配車サービスが発達しているため、自分で車を運転する機会は少ないですが、地方は別。
車がないと極端に行動範囲が狭まってしまうのです。
タイで車を運転する場合、旅行者であれば国際免許証でも問題ありませんが、長期滞在者であれば、有効期限の短い国際免許証よりもタイの自動車免許を取得することをおすすめします。
海外で自動車免許の取得と聞くと、難しそうな気がしますが、そんなことはありません。
日本の自動車免許があれば驚くほど簡単に取得することができるのです。
今回はタイで自動車免許を取得する方法を解説しましょう。
運転免許取得にあたっての必須条件
タイの自動車免許を取得するためには、必須条件が2つあります。
①長期滞在ビザ(ノンイミグラントビザ、タイランドエリートビザまたは永住許可証)を取得していること
②3ヶ月以上タイに滞在していること
ノンイミグラントビザとはビジネス、学生、家族同居、リタイアメントが該当し、観光ビザでは運転免許証は取得できません。タイランドエリートビザはOKです。
タイに3ヶ月以上滞在していることも条件になりますので、ご注意ください。移住後すぐに車を運転したい人は、日本で国際免許証を取得してからタイに来るようにしてください。
日本の運転免許証または国際免許証から切り替え
タイで運転免許を取得するための最も簡単な方法は、日本の運転免許証(または国際免許証)をタイの運転免許証に切り替えるという方法です。
僕は国際免許証をタイの運転免許に切り替えましたが、驚くほど簡単でした。
ほとんどの日本人がこの方法で取得していますので、今回は切り替えに必要な書類や手続きを解説します。
運転免許取得までの流れは以下のとおりです。
①必要書類の準備
②健康診断書の取得
③必要書類を持参し、陸運局で免許取得
たったの3ステップ、簡単ですよね。
それでは①必要書類の準備から説明していきましょう。
必要書類の準備
タイの運転免許証取得にあたり、必要な書類は以下のとおりです。
①申請用紙 1部(陸運局にあり)
②パスポート原本と顔写真、ビザ、最終入国スタンプ、出国カードのページをそれぞれコピー
③住所が証明できる書類(下記いずれか)
・在タイ日本国大使館発行の在留届出済証明書(英文。610バーツ)の原本とコピー
・労働許可証の原本とコピー(住所が記載されている必要あり)
・永住許可証と居住証明の原本とコピー
④日本の運転免許証(または国際免許証)原本 ・日本の運転免許証の場合、日本の免許証に基づく運転免許証抜粋証明書(在タイ日本国大使館発行。610バーツ)が必要
・国際免許証(有効期限内)の場合、運転免許証抜粋証明書は不要だがコピーが必要
⑤健康診断書(料金はクリニックによるが120〜300バーツ程度)
⑥申請料 205バーツ
コピーは陸運局でも可能ですが、当日現地であたふたしないよう事前に準備しておくことをおすすめします。
健康診断書も簡易的なものでOKです。クリニックで運転免許取得用の健康診断といえば、対応してくれます。
おすすめのクリニックの場所は後ほどご紹介しますね。
会場は陸運局
運転免許証の新規取得および更新の会場は、陸運局です。
バンコクであれば、バンチャックかチャトチャックのどちらかになります。
バンチャック陸運局
MAP:https://goo.gl/maps/ds51P1sgGdRMgQet7
チャトチャック陸運局
MAP:https://goo.gl/maps/hrYMveB9hBmAKdwn9
バンチャック陸運局は、BTSバンチャック(Bang Chak)駅から徒歩5分ほどとアクセスがよく、スクンビットエリアからも近いため、ここを利用する日本人が多いです。
チャトチャック陸運局は、BTSモーチット駅またはMRTガンペーンペット駅が最寄りになります。
※2021年12月現在、新型コロナウイルス感染対策により、バンチャック陸運局は事前予約制で当日発行は不可。チャトチャック陸運局は逆に事前予約不可で当日発行のみ。(新規取得と更新合わせて一日40人限定の先着順。朝6時頃から並ぶ必要あり)
※各陸運局の受付状況は必ず最新情報を確認するようにしてください。
陸運局での手続き
いずれの陸運局でも手続きは同じです。
申請用紙に記入し、窓口へ提出。
日本の運転免許証または国際免許証からの切り替えであれば、実技・学科の試験はなく、適正検査(色盲・反射神経・視界深度・視野)のみ。
適正検査のあとは、安全運転や交通ルールに関する動画を鑑賞。
動画鑑賞後に免許証用の写真撮影を行い、免許証発行となります。
混雑具合にもよりますが、所要時間は2〜3時間程度です。
クリニックで健康診断をGET
最後はクリニックでの健康診断について。
バンチャック陸運局で取得する場合、BTSバンチャック駅前に格安・迅速で健康診断書を発行してくれるクリニック「กรุงเทพคลินิกเวชกรรม」があります。
MAP:https://goo.gl/maps/5DZAnZFbZEMDAmM17
受付で「ドライバーズライセンス用のヘルスチェック」と伝えれば、5分程で診断書を発行してくれます。
健康診断書料金:120バーツ
バンチャックではなくチャトチャック陸運局で取得する場合は、アソークにある日本人常駐クリニック「ブレズクリニック」がおすすめです。
ブレズクリニックMAP:https://g.page/BLEZ-CLINIC?share
健康診断書料金:300バーツ
まとめ
以上、タイで自動車免許を取得する方法について解説させていただきました。
運転免許証があると、運転ができるだけでなく、身分証明書代わりになることも多く、重宝します。(最近では身分証明書はパスポートしか認められないケースも多い)
とは言っても、タイの交通事故発生率は日本とは比べ物にならないほど高いのも事実。
みなさん、安全運転でお願いしますね。
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
Twitter
https://twitter.com/naoya_bkk/
Instagram
https://www.instagram.com/naoya_bkk/
Youtube
https://www.youtube.com/c/naoyaakashi