当ブログの第1回目の記事【バンコク移住】日本人が暮らしやすい5つのエリアを解説!では以下5つのエリアを紹介しました。

・スクンビット

・プラカノン、オンヌット、ウドムスック、バンナー

・プルンチット、チットロム

・シーロム、サトーン

・ラチャダー

スクンビットについては2回に分けて解説しましたので、今回はプラカノンとオンヌットを取り上げます

ウドムスック、バンナーについては、バンコクに移住する方が最初に住む場所としては少し生活のハードルが高いと思うので、今回は割愛。

僕はプラカノンに2年半ほど住んだことがありますが、生活の利便性と家賃のコスパとを求めるならプラカノン、オンヌットがベスト!と自信を持っておすすめできます。

なにがそんなに魅力的なのか?深堀り解説していきましょう!

プラカノンってどこ?

BTSプラカノン駅前

プラカノンはBTSプラカノン駅とプラカノン通り(スクンビット・ソイ71)を中心としたエリアです。

バンコク都の行政区分ではプラカノン区とはスクンビット・ソイ81〜101/1あたりのエリアを指しますが、一般的にはBTSプラカノン駅とプラカノン通り周辺をプラカノンと呼びます。

スクンビット通りではだいたい以下の範囲がプラカノンです。

奇数側:スクンビット・ソイ67〜71

偶数側:スクンビット・ソイ44〜48

プラカノンとオンヌットの間にはプラカノン運河が流れています。プラカノン、オンヌットはよく比較される街ですが、このプラカノン運河が障壁となり、プラカノンに住んでいるとオンヌットに行くことはほとんどありません。

BTSのエカマイ駅、プラカノン駅、オンヌット駅の区間距離は以下のとおりです。

エカマイ駅〜プラカノン駅:750m

プラカノン駅〜オンヌット駅:1.5km

ご覧のとおり、エカマイ〜プラカノンとプラカノン〜オンヌットでは倍も離れているのです。

スクンビット・ソイ71からエカマイ通り(スクンビット・ソイ63)へは抜け道も多く、奇数側ソイ67〜ソイ71の西側に住めば、エカマイの利便性も得られるのがプラカノンの魅力でもあります。

プラカノンの住環境

プラカノン市場

プラカノンはBTSプラカノン駅周辺とプラカノン通り沿いに住宅や飲食店などの商業施設が集中。

プラカノン通りの入口にはプラカノン市場があり、生鮮食品から家電、衣類などあらゆるものが売られています。市場は衛生状態に疑問符が付く店も多いですが、果物を買いたいときに重宝しました。

ここ5〜6年で駅前を中心にカフェや日本食レストランが急増。定食屋や居酒屋などお一人様でも気軽に入れる店が多いのも特徴です。

僕が以前プラカノンに引っ越した際、決め手となったのは定食屋が多いこととカフェやコワーキングスペースが多いことでした。

家賃相場

単身向けの1ベッドルーム:4万円前後〜

夫婦向けの1ベッドルーム:7万円前後〜

家族向けの2ベッドルーム以上:10万円前後〜

プラカノンにはアパートやサービスアパートが少なく、住居の選択肢はコンドミニアムがメインになります。

繁華街といえるのはBTSプラカノン駅前。生活の便も駅前が一番いいです。

スクンビット通り沿いの複合施設「W-District」では、屋外に屋台街とビアガーデンがあり、毎晩外国人で賑わっています。

スクンビット通り沿いのエカマイ方面の家賃が高くなり、駅から離れラマ4世通り方面、オンヌット方面に行くほど家賃が安くなる傾向があります。

プラカノンの街並み

・ショッピングモール:サマーヒル、サマーポイント(どちらも駅前)、W-District(ソイ69)

・スーパーマーケット:トップス(サマーヒル内)、マックスバリュタンジャイ(駅前)、マックスバリュ(ソイ71)、マクロフード(ソイ71)

・飲食店:日本食は定食屋、居酒屋が多く、駅前を中心に十数軒。その他、洋食、タイ、韓国など。デリバリーはスクンビットの店も対応可能で選択肢も豊富。

・日本語対応病院:プラカノンではないがエカマイに日本語通訳常駐のスクンビット病院がある。

・公園:なし

・コワーキングスペース:あり

プラカノンに2年半住んだ経験からプラカノンのメリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。

プラカノンのメリット・デメリット

プラカノン市場

△メリット

・スクンビットまでBTSやタクシーですぐ。エカマイなら徒歩圏内

・スクンビットに比べて家賃が割安で物件の選択肢もそこそこある

・駅前が賑やか

・スワンナプーム国際空港へのアクセスが良好(エアポートレールリンクのラムカムヘン駅利用可)

・プラカノン市場のローカル感

▼デメリット

・スクンビットに比べて日本食が少ない

・家族向けの物件は選択肢が少ない

・大型スーパーが少ないため他の街に買い物に出る必要がある

・日本人向けの習い事が少ない

・マッサージ店が少ない

プラカノンは単身や夫婦で住むにはいいですが、住居や外食面でお子様連れの家族には少し不便かもしれません。

スクンビットの利便性を享受しながらも、ローカルな雰囲気を味わえるのがプラカノンの魅力と言えるでしょう。

オンヌットってどこ?

オンヌット通り

オンヌットはBTSオンヌット駅とオンヌット通り(スクンビット・ソイ77)を中心としたエリアを指します。

スクンビット通りではだいたい以下の範囲がオンヌットです。

奇数側:スクンビット・ソイ73〜85

偶数側:スクンビット・ソイ50〜54/1

スクンビット・ソイ50には高速道路の入口があり、車移動での利便性が高いのも魅力のひとつです。

BTSオンヌット駅前にはスワンナプーム国際空港までのシャトルバスもありますので、空港へのアクセスという面ではスクンビット、プラカノンと比べても優位性があると言えるでしょう。

オンヌットからプロンポンまでGRABやタクシーで100B前後。毎日スクンビットにタクシーで行くという生活をすると、いくらタクシー代が安いタイでもバカになりません。

オンヌットの住環境

オンヌット駅前のモール「センチュリー」

オンヌットは、オンヌット駅前と駅から徒歩圏内のオンヌット通り沿いに住居と商業施設が集中しています。日本人もこの範囲に暮らしている人が多く、駅周辺では日本人の姿をよく見かけます。

オンヌットは、タイ人の“住みたい街No.1”に何年も連続して輝くほど、タイ人からの人気も高い街。

働き盛りの30〜40代を中心に、たくさんのタイ人がオンヌットのコンドミニアムを購入し、暮らしています。

なぜそれほど人気があるのかといえば、3つの理由が挙げられます。

・バンコク都心部とバンナー方面の両方へのアクセスが良好

・交通の便がいい

・庶民向けの大型スーパーが多い

上の2つは先ほど述べたとおりですが、外国人、タイ人を問わず多くの人がオンヌットに惹きつけられるのは、やはり3つ目の「庶民向けの大型スーパーが多い」というのが最大の理由です。

Big Cオンヌット店

オンヌット駅徒歩圏内には以下3つの大型スーパーマーケットがあります。

・ロータス

・Big C

・センチュリー

正確に言うとセンチュリーはスーパーマーケット、飲食店、映画館、ホテルが入居する複合施設。

ロータスは駅直結、Big Cは駅から徒歩6分のオンヌット通り沿いにある大型スーパーです。

この3つの大型商業施設の存在が、オンヌット人気を不動のものにしています。

駅前のロータス

日本食レストランもここ5〜6年で増え、十数軒はあるでしょうか。

カフェやコワーキングスペースもあり、ノマドワーカーにも便利な環境が整っています。

またタイマッサージが多いのもオンヌットの特徴の一つ。

仕事の帰りに、休日に、気軽にマッサージを利用できるのはタイ生活の醍醐味ですよね。

家賃相場

単身向けの1ベッドルーム:4万円前後〜

夫婦向けの1ベッドルーム:7万円前後〜

家族向けの2ベッドルーム以上:9万円前後〜

オンヌットの住居はプラカノンと同じくコンドミニアムがメイン。物件の数はプラカノンよりも多く、タワマンの選択肢が豊富なこともオンヌットの魅力です。

新築タワマンでも20㎡台のワンルームなら3万円台で借りられる驚異的なコスパ。

オンヌット通り沿いに立ち並ぶタワマン群

プールやジムなどのファシリティもスクンビットの高級物件に見劣りしないコンドミニアムも増えています。

低価格でファシリティが充実したタワマンに住みたい人は、まずオンヌットで部屋探しをはじめるのがいいでしょう。

・ショッピングモール:センチュリー(駅前)、ピープルパーク(ソイ77)

・スーパーマーケット:ロータス(駅前)、トップス(センチュリー内)、、Big C(ソイ77)、グルメマーケット(ソイ77)、マックスバリュタンジャイ(ソイ81)

・飲食店:日本食はセンチュリー内にファストフード系、その他路面店に定食屋、居酒屋が駅前を中心に十軒前後。洋食、タイ、韓国などもあり。

・日本語対応病院:なし。スクンビットの日本語対応病院を利用。

・公園:なし

・コワーキングスペース:あり

オンヌットのメリット・デメリット

オンヌットの屋台町

△メリット

・スクンビットまでBTSですぐ

・格安かつ豪華設備のタワマンの選択肢が豊富

・駅徒歩圏内に3つの大型商業施設がある

・スワンナプーム国際空港へのアクセスが抜群

・日本人が多いので移住当初は安心感がある

・プラカノンよりも家族で住みやすい

・マッサージ屋が多い

▼デメリット

・BTSの通勤ラッシュが酷い

・スクンビットに比べて日本食が少ない

・スクンビットの飲食店がデリバリー圏外の場合がある

・日本人向けの習い事が少ない

正直、デメリットを探すほうが難しいくらいオンヌットは素晴らしい街です。アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイに次ぐ、第5の日本人街と言われるほどたくさんの日本人が暮らしているのもうなずけます。

最大のデメリットは、BTSの通勤ラッシュでしょう。今はコロナ禍で解消されていますが、酷いときは駅の改札外まで並ぶ日もあります。通勤が必要な方は、必ず朝8時前後のBTSオンヌット駅の状況をチェックしましょう。

まとめ

プラカノン通りのコンドミニアム

以上、プラカノン、オンヌットについて僕なりの解説をさせていただきました。

潤沢な生活費がある方ならスクンビットでいいと思いますが、家賃や食費は抑えて、日常でタイらしいローカル感を味わいたい方にはプラカノン、オンヌットは超おすすめです。

自炊メインなら買い物の便がいいオンヌット、外食メインならトンロー、エカマイへのアクセスがいいプラカノンがいいと思います。

どちらも違った魅力がありますので、ぜひご自身の足で歩いてみてください。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
Twitter
https://twitter.com/naoya_bkk /
Instagram
https://www.instagram.com/naoya_bkk/
Youtube
https://www.youtube.com/c/naoyaakashi

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事