タイ移住を検討中のあなたへ。50歳未満ならタイランドエリートビザがおすすめ!

「タイへの移住を検討しているのですが、ビザは何がおすすめですか?」

タイに関する情報発信をしていると、SNSでこのような質問をいただくことがあります。
特にコロナ禍が明けたこの1年ほどで、タイ移住を検討または実際に移住した人が増えていると感じます。

僕に質問をする人の多くは30〜40代が多いのですが、50歳未満であればタイランドエリート、50歳以上であればリタイアメントビザと回答するケースが多いです。
もちろん50歳以上でもタイランドエリートビザを取得する人も多いのですが、まず1年リタイアメントビザで住んでみて、気に入れば2年目以降のビザを再検討するのがいいと思います。

今回は50歳未満の方に向けて、タイランドエリートをおすすめする理由を挙げていきましょう。

タイで就業しない人が前提

第一に、今回はタイでの就業を予定していない人向けの話になります。
就業するには、ノンイミグラントBビザ(通称:ビジネスビザ)と労働許可証を取得する必要がありますが、タイランドエリートビザでは原則、労働許可証を取得することができません。
タイで就業したい人は、企業に就職し、Bビザを出してもらうか、ご自身で会社を設立し、Bビザを取得するかの二通りになります。

コロナ前までは、タイ移住=現地採用または起業というパターンが多かったと感じますが、今ではデジタルノマドやアーリーリタイア(FIRE)、教育目的での移住が増えています。

デジタルノマドは不法就労になる?

デジタルノマドは不法就労にならないのか?という議論はよく話題になりますが、収入がタイ国外からであれば、不法就労には当たらないというのが、現状です。
タイで商売をしたり、タイ企業から収益を得たりしていなければ問題ありません。

タイ現地の企業から仕事を受けたり、広告費を受け取ったりすると不法就労に当たりますので、ブロガーやYouTuberは注意が必要です。

というわけで今回は主に、投資家やデジタルノマド、アーリーリタイアの方向けのお話になります。

50歳未満の人向けの長期滞在ビザは3つ

タイランドエリートビザ券面

50歳未満の人がタイで長期滞在するためのビザには大きく以下の3つがあります。

  • 観光ビザ
  • 学生(ED)ビザ
  • タイランドエリート

それぞれについて解説していきましょう。

観光ビザ

観光ビザでの滞在可能日数は、60日間滞在できるシングルビザを2回取得し、それぞれ30日の滞在延長をして、年間最大180日です。
3回、4回と観光ビザを取得し、180日以上滞在している人もいますが、観光ビザで長期滞在していると、イミグレーションのブラックリストに載り、いつか入国できなくなる恐れがあります。
年単位でタイに滞在したい人には、観光ビザは向いていません。

学生(ED)ビザ

学生ビザは主に語学学校や大学などの教育機関に通うことで取得できるビザで、年齢制限はありません。ひと昔前は長期滞在を希望する人向けに、ビザ発給を目的とした語学学校があり、実際に通学しなくてもお金だけ払えば、1年間の学生ビザが取得できました。
そうした不正をする語学学校が増えたことで、学生ビザの発給が厳格化され、今では語学学校にイミグレーションの係官が調査に来ることもあります。

ガチでタイ語を勉強するために長期滞在する人であれば、学生ビザをおすすめしますが、長期滞在はしたいが、学校には通いたくないという人には学生ビザは不向きです。

タイランドエリートビザ

タイランドエリートは、5年〜20年のマルチプルビザ(何度でも再入国可能)が取得でき、タイ国内でVIP待遇が受けられるメンバーシップ制度です。メンバーシップには8種類あり、その料金は60万B〜200万B(約240万〜800万円)。※2023年9月15日までのメンバーシップ料金。

金額は一番高いですが、煩わしいビザの更新作業などもなく、お金だけ払えば長期滞在ビザが取得できるという、世界でも稀なサービスです。

この記事にたどり着いた方であれば、タイランドエリートについてはご存知だとは思いますが、念のためその特徴やメリットについて解説しましょう。

世界でも稀な長期滞在プログラム、タイランドエリートとは?

タイランドエリートは、2003年にタイの法律に基づいて創設された外国人向けの長期滞在プログラム。8種類のメンバーシップがあり、予算や滞在期間などご自身に合ったものを選ぶことができます。

タイランドエリートメンバーは世界でも稀有な長期滞在プログラム

2022年にメンバー数は20,000名を突破、コロナ禍を経て急速に増え続けています。このプログラムで発給される「タイランドエリートビザ」は、5〜20年間のタイ滞在が可能。世界的にも類を見ない長期滞在ビザとして、高い人気を誇っています。

タイランドエリートの運営はタイ国政府観光庁直営の国営企業「Thailand Privilege Card Co., Ltd.」。資本金10億バーツの大企業です。
世界的には市民権や永住権、セカンドパスポートを含むさまざまな形の長期滞在ビザを販売する国は存在しますが、高価なものが多く、最低でも数千万円、国によっては1億円を超えるものもザラにあります。

それに比べ、タイランドエリートは60万バーツ(240万円)〜という現実的な料金で取得できる長期滞在プログラムとして、世界中から熱い視線を浴びているのです。

日本人の移住先として人気だったマレーシアは?

海外移住を検討し、各国の長期滞在ビザを調べている人ならお分かりいただけると思いますが、タイランドエリートのような簡単かつ良心的な価格で長期滞在プログラムが用意されている国はほとんどありません。

長らく日本人の海外移住先として一番人気を誇っていたマレーシア。そのマレーシアの長期滞在プログラム「MM2H」も2021年10月に大幅改悪され、富裕層でなければ取得が難しくなりました。ドバイも同様に1億円近い投資が必要になります。

2023年9月16日以降、メンバーシッププログラムが刷新されますので、今の料金で申請できるのは9月15日までとなっています。

2023年9月16日以降の新メンバーシップ料金

2023年9月16日以降の新プログラムと料金は以下のとおりです。

ゴールド:入会金90万B(約360万円)、滞在期間5年
プラチナム:入会金150万B(約600万円)、滞在期間10年
ダイアモンド:入会金250万B(約1000万円)、滞在期間15年
リザーブ:年間100名以下の招待のみ。入会金500万B(約2000万円)、滞在期間20年(追加料金で5年毎の延長も可能)

現行のメンバーシップに比べて、料金は値上げになりますが、それでも他国に比べてまだまだ優位性があるといえるでしょう。

日本人に人気の2大メンバーシップ(2023年9月15日まで)

タイランドエリートには滞在期間や特典に応じて8種類のメンバーシップがあるとお伝えしましたが、日本人から人気が高いのは次の2つ。

イージーアクセス

最もお手軽なメンバーシップで年間24回のリムジン送迎もついています。
滞在期間:5年間
入会金:60万B/名
年会費:なし

スペリオリティエクステンション

20年の長期滞在をリーズナブルに実現。1年単位の費用は最も抑えられます。
滞在期間:20年間
入会金:100万B
年会費:なし

以前はファミリーエクスカージョンというご夫婦向けのメンバーシップがあり、上の2つと同じくらいの人気があったのですが、2023年6月16日をもって、新規受付が終了してしまいました。

まずはお試しでイージーアクセスのメンバーになることをおすすめします。5年目以降もタイに住みたいとなれば、追加料金を支払い10年20年のメンバーシップに加入することも可能です。

上記メンバーシップは2023年9月15日まで。9月16日以降は新メンバーシップに移行しますので、今のメンバーシップでの加入を検討している方は、一日も早く申請することをおすすめします。

各メンバーシップについての詳細は、このサイト内に詳しく説明がありますので、そちらをご確認ください。
タイランドエリートについてのお問い合わせは、お問い合わせフォームやお電話からお願いします。

まとめ

タイに長期滞在する目的によりますが、語学学習目的でなく、就業予定もない人には、タイランドエリートがおすすめです。
世界中からタイランドエリートの加入者が増え続けている今の状況では、今後も値上げ傾向にあることは間違いないと思います。また円安バーツ高の影響も大きいですよね。
移住予算はギリギリで見積もるのではなく、インフレやさらなる円安も見込み、余裕をもって算出しておくことをおすすめします。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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