今回はタイ生活に欠かせないアプリの代表格であるGRAB(グラブ)を徹底解説していきます。

この4、5年の間にタイに限らず東南アジアを訪れたことがある人であれば、グラブの名前は聞いたことがある、もしくは利用したことがある人も多いのではないでしょうか。

グラブは2012年にマレーシアで創業された配車アプリで、2021年9月現在、東南アジア8ヶ国(タイ、マレーシア、シンガポール、カンボジア、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、フィリピン)で事業を展開。

わずか数年でタイに限らず東南アジア全域で生活に欠かせないアプリへと成長しています。

グラブは配車サービスだけではありません。フードデリバリー、メッセンジャー、買い物代行、決済サービスも手掛け、配車アプリからスーパーアプリへと進化しています。

あなたもタイ移住後は、毎日のようにグラブを使う日々になることは間違いないでしょう。

というわけで今回は、グラブの4つのサービス(配車、フードデリバリー、メッセンジャー、買い物代行)を解説していきます。

※決済サービス「Grab Pay Wallet」は2021年9月現在、外国人は利用不可。

グラブの配車サービス

一口に配車サービスと言っても様々なパターンの配車がありますので、以下に全て挙げてみますね。

・Just Grab:一番早く手配できる車(タクシーor自家用車)

・Grab Taxi:タクシー

・Grab Car:自家用車

・Grab Car for Ladies:女性専用

・Grab Bike:バイクタクシー

・Grab Car Premium:カムリ、アコードなどの高級セダン

・Grab SUV:SUV車

・Grab Van:ワンボックスやバン

・GrabCar Luxe:ベンツやBMWなどの高級車

・Advance Booking:事前予約

・Grab Drive Your Car:運転代行

日本だと法律的な問題でタクシー配車しかできませんが、タイではタクシーだけでなく、自家用車やバイクの配車も可能です。

さらに自家用車の中でもSUVや高級車、ワンボックスまで配車できます。

SUVは雨季にスコールで道路が冠水しているときに活躍しますし、カムリやアコードは社用で使いたいときに重宝します。

バンは単身者の引っ越しや小規模オフィスの移転などで利用している人が多いですね。僕も一度、引っ越しにグラブのバンを利用したことがあります。

女性専用車も用意されているので、夜遅くに女性一人で乗る場合でも安心です。

さらには運転代行まであります。バンコクでは飲酒検問が頻繁に行われていますので、必ず「飲んだら乗るな」の厳守をお願いしますね。

この中で僕が日常的に使っているのは、「Just Grab」と「Grab Bike」です。

場所にもよりますが、数分で配車できることがほとんどなので待ち時間のストレスはありません。

Grab Bikeを利用する際の注意点

Grab Bikeを利用する際に1つだけ注意しなければならないことがあります。それはバイクタクシー乗り場の近くでGrab Bikeを呼んではいけないということです。

バイクタクシーの運転手たちは営業するために数万バーツを支払い、警察から許可を得ています。それに対してGrab Bikeの運転手たちはそのような費用を支払う義務もなく、どこでも乗客を拾っているため、バイクタクシーの運転手とよくトラブルになっているのです。

写真と本文は関係ありません

僕も一度、バイクタクシー乗り場の近くでGrab Bikeを呼んでしまい、乗車後にバイクタクシーの運転手がGrab Bikeの運転手と取っ組み合いの喧嘩になってしまったことがあります。

大変危険な思いをしましたので、Grab Bikeを呼ぶときは必ずこのルールを守るようにしてください。

グラブのフードデリバリー

続いてはフードデリバリーですが、グラブのフードデリバリーついては、日本よりも便利!驚きのタイのフードデリバリー事情 で解説したとおり、タイのフードデリバリー業界でシェア50%を獲得。トップシェアの企業として業界をリードしています。

日本人がよく利用するフードデリバリーは、グラブ、フードパンダ、LINEMANの3社ですが、掲載店舗数と使い勝手のバランスがいいのがグラブの特徴です。

日本食の掲載店舗数はおそらくフードデリバリーアプリの中で最も多く、特にスクンビットエリアであれば、かなりの選択肢があります。

グラブなどのフードデリバリーアプリが登場する前は、日本食のデリバリーは宅配弁当屋さんにお願いするしかありませんでした。宅配弁当屋さんの配達エリアはスクンビットに限定されていて、スクンビット以外に住んでいると、日本食のデリバリーはほぼ不可能だったのです。

今はバンコクのどこに住んでいても何かしらの日本食をデリバリーできますので、フードデリバリーアプリのおかげで本当に便利になったと感じます。

グラブのメッセンジャー

メッセンジャー(正式名称はExpress)は、書類や小包などをバイク便で送れるサービスです。

Grab Bikeと同じように数分で集荷に来てくれるので、急ぎで送りたいものがあるときに重宝します。

基本的には近距離で利用するものですね。僕は友人にモノを届けたいときなどによく使っています。

グラブの買い物代行

買い物代行(正式名称:Mart)は、グラブのドライバーがスーパーやコンビニ、薬局などへの買い物を代行してくれるサービスです。

商品代のほかに配達代(または最低手数料20B)のみで買い物代行をしてくれるので、自分で買い物に行けない、行きたくないときによく利用しています。

発注してから1時間もかからず配達してくれるので、今日中に欲しい!というニーズに応えてくれるのです。

まとめ

以上、グラブの4つのサービスをご紹介しました。

配車サービスからスタートし、フードデリバリー、メッセンジャー、買い物代行と、デリバリーに関わるすべてのサービスを提供するグラブ。

グラブを利用しない日はないと言っても過言ではないくらい利用頻度の高いサービスの1つです。

タイ生活を便利にしてくれるグラブ。今後、どのようなサービスを提供してくれるのか。これからも目が離せません。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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