タイは年中Tシャツ一枚で過ごせるほど温暖な気候なので、日本ほど服装に気を使わなくていいことに魅力を感じている在住者も多いです。ただ、そうは言ってもどこへ行くにもTシャツ一枚でいいかと言えば、もちろんそんなことはありません。

タイにはドレスコードを設けている場所が多く、知らずに軽装で行くと入れてもらえないこともよくあります。また、凍えるほどの冷房をかけている場所もあり、冷房対策も必須です。

そこで今回は、「ここに行くときは服装に注意してね!」というドレスコードを設けている場所や冷房対策が必要な場所を解説します。

ドレスコードがある場所

タイでドレスコードを設けている場所には以下のようなところがあります。

・ルーフトップバー、高級レストラン

・クラブ、ディスコ

・王室関連の施設やお寺、教会、モスクなどの宗教施設

・役所(官公庁)

どれも納得できる場所だとは思いますが、クラブ・ディスコは意外に思う人もいるかもしれませんね。もちろんすべてのお店ではなく一部ではありますが、僕も移住したばかりのころにクラブにTシャツ・短パンで行ったら、入店できないこともありました。

それでは一つずつ詳しく解説していきますね。

ルーフトップバー、高級レストラン

タイのナイトライフを象徴する存在の一つであるルーフトップバー(スカイバー)。バンコク都心部には数十軒ものルーフトップバーがありますが、高級店の多くはドレスコードを設けています。

有名どころで言えば、シロッコやヴァーティゴ、オクターブなどが挙げられますが、具体的にどんなドレスコードなのでしょうか。

このクラスの高級店であればHP上にドレスコードを記載していますので、行く前には必ず確認するようにしてください。

試しにシロッコのHPを見てみましょう。レストランポリシーのページにドレスコードが書いてあります。

“ドレスコードはスマートカジュアル。運動用の服やスポーツのユニフォーム、スリッパ、ビーチサンダルは禁止されています。男性はノースリーブ、ショートパンツ、オープンシューズなどは避けてください。スマートカジュアルのドレスコードは、お子様にも適用されますのでご注意ください。”

シロッコ公式HP

https://lebua.com/restaurants/sirocco/#policies

なかなか厳しいですよね。スマートカジュアルとは、フォーマル服よりカジュアルで、普段着よりもきちんと感のあるスタイルのこと。

男性であれば、襟付きのシャツかジャケットにスラックスやダメージ加工のないジーンズであれば問題ありません。襟付きと言ってもアロハシャツや開襟シャツでは断られる可能性もありますので避けたほうが無難です。

最近ではジャージ素材のパンツも流行ですが、NGになる可能性もありますので素材には注意して下さい。足元は革靴やスニーカーで。女性でもミュールはNGという店も多いです。

数年前に友人が新婚旅行でバンコクに来た際に、ルーフトップバーに行きたいと言うのでシロッコに連れて行ったのですが、新郎新婦ともにドレスコードに引っかかり入店できませんでした。

その後にドレスコードがゆるいレッドスカイというルーフトップバーに行き、無事入店できたのですが、有名なシロッコに行けなかったのは残念です。

高級レストランもルーフトップバーと同様にスマートカジュアルのドレスコードを設けている店が多いので、ご注意下さい。

クラブ、ディスコ

バンコクの一部のクラブ(踊る方)やディスコでは、サンダル、ショートパンツでの入店をお断りしている店もあります。

観光客が多いエリアやビーチリゾートにあるお店ではドレスコードがない場合がほとんどですが、高級店やタイ人客が比較的多いエリアのお店に行く際は、襟付きシャツに長ズボン、スニーカーという服装で行くのが無難です。

お寺などの宗教施設

バンコクの王宮をはじめとした王室関連施設やお寺、教会、モスクなどの宗教施設は基本的に露出の多い服装では入場できません。男性であればTシャツ、短パンでも問題なく入場できることも多いですが、女性は注意が必要です。王室関連の施設や宗教施設に行く予定があるときは、上着や肌を隠すストールなどを持ち歩くようにしてください。

男性でもこのような場所に行く際には、参拝している信者の方々に経緯を表す意味でも、露出の多いカジュアルすぎる服装では行かないほうがいいでしょう。

役所(官公庁)

ドレスコードがある場所の最後は、役所(官公庁)です。すべての役所でドレスコードがあるかは分かりませんが、我々在住外国人が最もお世話になる役所、イミグレーションオフィス(入国管理局)ではドレスコードが設けられています。

僕はビザの延長や90日レポートなどで年に数回チェーンワタナのイミグレーションオフィスを訪れますが、ここはタンクトップ、短パン、ミニスカート、サンダルなど露出の多い服装はNGです。

そういった服装で行ったことがないので、実際に違反した場合にどうなるのかは分かりません。イミグレーションのオフィサーには不快感を与えず、好印象を持ってもらうことが第一なので、僕はいつもジャケットか襟付きシャツを着ていきます。

タイでは見た目で判断されることも多いので、イミグレーションに限らず役所に行くときは、服装には気を使ったほうがいいでしょう。

ドレスコードがある場所については以上です。続いては冷房対策が必要な場所についてお話します。

冷房対策

タイでは、“涼しいは善”という意識があるようで、商業施設や交通機関などはキンキンに冷えているところが多いです。上着持参などの冷房対策が欠かせない場所を挙げてみますね。

・長距離バス

・寝台列車

・飛行機

・タクシー

・電車(BTS、MRT)

・カフェ、コワーキングスペース

・映画館

交通機関は乗車時間が短時間なら問題ないですが、飛行機や寝台列車、長距離バスなど長時間乗る必要がある場合は要注意です。

飛行機ならブランケットの貸し出し、または販売(LCCの場合)がありますが、長距離バスではそれも期待できません。(一部の寝台バスを除く)

バンコクからパタヤやサメット島に行くときなど、長距離バスを利用することも多いと思いますので、上着を忘れないようにしてください。

コワーキングスペースで長時間作業をするときにも冷房対策は必須です。僕はTシャツの上に厚手のパーカーを着ていますが、それでも長時間居ると身体が冷え切ります。

カフェで長時間作業するときも同様です。デジタルノマドの方は上着の持参をお忘れなく。

映画館も例外なくキンキンに冷えています。2時間前後は滞在することになると思いますので、映画館に行くときにも冷房対策は欠かせません。

まとめ

以上、タイのドレスコードと冷房対策についてのお話でした。

暑くてジャケットや長袖シャツなんて着ていられないということも多いですが、TPOをわきまえてタイ生活をエンジョイしてくださいね。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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