タイのWi-Fi、インターネット事情
今や電気、水道と同じように生活に欠かせないインフラとなったインターネット。タイへの移住にあたり、現地のインターネット環境やコストは気になるポイントですよね。
そこで今回は、タイ・バンコクのWi-Fi・インターネット事情についてお話します。
住宅やカフェ、コワーキングスペースのインターネット環境、コスト、通信速度などを解説しますので、ぜひ最後までお読み下さい。
住宅のWi-Fi環境
キャプション:コワーキングスペース完備のコンドミニアム
タイではコンドミニアム、アパート、サービスアパートのいずれかに住む方が大半ですが、コンドミニアムとアパート・サービスアパートでは、Wi-Fi事情が異なります。
【コンドミニアム】
・ラウンジやライブラリーなどの共有設備では無料Wi-Fiが用意されている場合があるが、部屋では使えない。
・部屋のWi-Fiは自分またはオーナーがプロバイダーと契約する必要がある
・部屋によってはオーナー負担で契約してくれている場合もある
【アパート・サービスアパート】
・部屋でも使える共有のWi-Fiがあることが一般的。
・共有Wi-Fiは無料(家賃に含む)または有料。有料の場合、500B前後。
・共有Wi-Fiは回線速度が遅いため、快適とは言い難い。
・コンドミニアムのように自分でプロバイダーと契約することもできる。(できない物件もある)
共有Wi-Fiのメリットとデメリット
アパート・サービスアパートでは自分で契約しなくても共有Wi-Fiがあるので、入居当日からWi-Fiを利用できるのがメリットです。
コンドミニアムではオーナーがプロバイダーと契約していなかった場合、自分で契約する必要があるため、開通までWi-Fiが利用できない場合があります。
申し込みから開通までは遅くとも1〜2週間程度だと思いますので、実際はそれほど気にする必要はありません。
アパート・サービスアパートで使える共有Wi-Fiはフロアごとに全部屋で共有されている場合が多いので、回線速度が遅くなることも多く、決して快適とは言えない環境です。
共有Wi-Fiに月額500Bを支払うくらいなら個別にプロバイダーと契約することをおすすめします。
家賃5,000〜8,000B程度のアパートの場合、個別にプロバイダーと契約することができない物件もありますので、入居前に要確認です。
自分でプロバイダーと契約する
共有Wi-Fiがあっても個別にプロバイダーと契約したほうがいいとお伝えしましたが、タイでは物件ごとに契約できるプロバイダーが決まっています。入居が決まったら、エージェントや管理事務所にどのプロバイダーが利用できるか確認しておきましょう。
プロバイダーは以下4社のいずれかであることが一般的です。
・True
・AIS
・3BB
・TOT
僕はTrueを契約していて、料金は月額900Bほどです。
Trueには399〜999Bまで様々なプランがありますが、他のプロバイダーでも料金体系は大差ありません。高くても1,000Bほど見積もっておけば十分でしょう。
開通時には回線工事費用がかかる場合もありますが、1年以上の長期契約で無料になることも多いので、事前にご確認下さい。
プロバイダーとの契約にあたり、アパート・サービスアパートの場合は、管理事務所がプロバイダーに連絡をしてくれることが多いですが、コンドミニアムでは自分で連絡する必要があります。コンドミニアムの管理事務所にプロバイダーのチラシが置かれていることも多いので、それを見て、分からないことがあれば管理事務所のスタッフに聞いてみてください。
親切なスタッフであれば、プロバイダーへの連絡も代行してくれるかもしれません。
TrueやAISであれば、各ショップでも申し込み可能です。ショップで契約する場合は、物件の賃貸契約書とパスポートが必要になりますので、忘れずにご持参下さい。
プロバイダー料金の支払い
個別でプロバイダーと契約した場合、料金の支払方法は次の4つ。僕はTrueのアプリで支払っています。
・請求書をショップまたはコンビニに持参し、支払い。
・True、AISのアプリで支払い。
・銀行のアプリでバーコードをスキャンして支払い。
・銀行引き落とし。
僕は携帯回線もTrueなので毎月プロバイダー料金と合わせて決済しています。
True、AISは契約者専用のアプリで支払えますが、3BBやTOTを契約している場合は銀行のアプリから請求書のバーコードを読み取り、支払うことができます。
タイの銀行アプリはめちゃくちゃ便利なので、タイで銀行口座を開設したら必ずアプリもインストールしておきましょう。
参考記事:今や屋台もQRコード決済は当たり前!タイの便利すぎる銀行アプリをご紹介
自宅のWi-Fi速度
個別にプロバイダーと契約できる物件でも築年数が古い物件の場合、回線速度も遅いものしか選べないこともあります。
僕が住んでいるアパートも築20年ほどの物件ですが、自宅でWi-Fiの速度を計測してみた結果が以下のとおりです。
契約しているプランは500Mpbsなのでこれだけの速度が出ていれば十分です。動画のアップロードも全く支障ありません。
過去に別のアパートで共有Wi-Fiを使っていたときは、10Mbps出ればいいほうで、使えなくなることも多々ありました。
共有Wi-Fiを有料で契約しようと考えている人は、契約前に速度をチェックさせてもらうことをおすすめします。
それでは続いて、自宅のWi-Fi以外のインターネット環境を見ていきましょう。
スマホのネット回線
自宅のWi-Fi速度も大切ですが、やはり一番利用するインターネット環境はスマホの回線ですよね。
以前解説したとおり、タイの携帯キャリアは、AIS、True Move H、DTACの大手3社がシェアの大半を占めています。
参考記事:日本より高い?安い?タイの携帯電話事情を徹底解説!
僕はバンコクでは最速と言われるTrue Move Hと契約していますが、どれだけ速いのか?
実際に自宅と屋外(BTSプロンポン駅前)で回線速度を計測してみた結果が以下のとりです。
・自宅
・屋外(BTSプロンポン駅前)
自宅での270Mbpsという結果にも驚きましたが、屋外では706Mbpsという驚異的なスピードを記録。
バンコクは日本に勝るとも劣らないモバイルインターネット環境と言えるでしょう。
カフェのWi-Fi
外出先でよくWi-Fiを利用する場所といえば、カフェですよね。バンコクでは、ほとんどのカフェで無料Wi-Fiが利用できます。
速度はお店によって様々ですが、プロンポン駅近くのスタバのWi-Fi速度は以下のとりです。
10Mbpsとなかなか厳しい結果になりました。スタバも店舗によって速度は様々ですが、このように作業には向かない店舗もあるということですね。
タイのスタバはAISがWi-Fiを提供しており、AIS契約者以外は毎回ユーザー登録が必要になりますが、無料で利用することができます。
タイのカフェはスタバに限らず無料Wi-Fiと電源を完備している店が多く、デジタルノマドフレンドリーなお店が多い印象です。お店の迷惑にならないよう長時間利用する際は1時間に1杯程度ドリンクを注文するようにしています。
コワーキングスペースのWi-Fi
世界中からデジタルノマドが集まるバンコク。外国人が多く暮らすスクンビットエリアでは各駅にコワーキングスペースがあります。
中でもBTSプロンポン駅直結のエンポリアムデパート5階にあるコワーキングスペース「AIS D.C.」は、バンコクにおけるデジタルノマドの聖地的存在です。
AIS D.C.のWi-Fi速度は以下のとりです。
さすがにAISが提供するだけあり、爆速です。
アップロードが少し遅いですが、通常の作業ではまったく支障はありません。
ちなみにAIS D.C.の利用料金は、一日150B(約500円)、年間では1,200B(約4,000円)と激安。一ヶ月あたり100BでこのWi-Fi環境が利用できるのだから、デジタルノマドが集まるのもうなずけます。
快適なWi-Fi環境で作業をしたいのであれば、カフェに行くよりも断然AIS D.C.のほうがおすすめです。
まとめ
以上、タイのWi-Fi、インターネット事情についてのお話でした。
スマホ回線と自宅のプロバイダー、コワーキングスペース(AIS D.C)を合わせても月額最大2,000Bほどを見積もっておけば十分です。スマホとプロバイダー合わせて1,000B以内という人もいます。
バンコクは日本に比べて格安かつ快適なインターネット環境が整っていると言えるでしょう。
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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